未経験でコンサル転職を目指す方の多くが悩むのが、「研究職での経験を、職務経歴書でどう表現すればいいのか」という点です。コンサル歴数年・双子育児中の筆者が、実際に職務経歴書を書く際に意識した変換のポイントと、当時のエージェント選びでの反省点を解説します。
研究テーマを「ビジネスインパクト」として書き直す
職務経歴書を書く上で最も意識したのは、研究職としてのテーマや成果を、そのまま技術的な内容として書くのではなく、「ビジネスとしてどのようなインパクトのあるテーマを、どのように改善・実行してきたか」という視点に置き換えることでした。
研究職の経歴は、放っておくと「どんな技術に取り組んだか」という説明になりがちです。しかし、コンサルの選考で見られているのは技術の中身そのものではなく、「その取り組みが、事業や組織にとってどんな意味を持っていたか」という点です。テーマの選定理由や取り組みの背景を、ビジネス上の課題・目的に紐づけて書き直すことを意識していました。
「問題→解決策→結果」で整理する
もう1つ意識していたのは、経験を「問題」「解決策」「結果」という構造で整理することです。
研究内容をそのまま時系列で説明するのではなく、まず「どのような問題・課題があったのか」を明確にし、それに対して「どのような工夫・アプローチで取り組んだのか」、そして「その結果どうなったのか」という順序で書き直します。
この構造で整理することで、研究職としての専門的な取り組みであっても、ビジネスパーソンとしての課題解決能力を伝える経歴として読んでもらいやすくなります。
書き換えの具体例:合理化研究と新規テーマ提案
実際にどのように書き換えていたか、2つのパターンで紹介します。
1つ目は、プラントの合理化研究です。研究内容をそのまま説明すると技術的な話になりますが、「問題→解決策→結果」で整理すると、次のような流れになります。プラントのどこに非効率・課題があるのかを特定し(問題)、その課題に対する改善策を具体化し、合理化の効果だけでなく危険性・安全性まで評価した上で(解決策)、実際にプラントへ組み込んで成果を出す(結果)という流れです。技術的な検討だけでなく、課題発見から実装・評価までを一気通貫でやり切った経験として書くことができます。
2つ目は、新規テーマの提案です。新しい研究テーマを立ち上げる際は、「どのような市場に対して、どのような技術を適用すると、どのようなビジネスインパクトが生まれるか」という視点でテーマを設計していました。これも、技術起点ではなく市場・インパクト起点でテーマを語ることで、コンサル選考で評価されやすい書き方になります。
職務経歴書は基本フォーマットを使い回し、企業対策は面接側で
職務経歴書自体は、応募先企業ごとに作り分けるのではなく、基本フォーマットを使い回していました。企業ごとの個別対応は、職務経歴書ではなく面接対策の方でカスタマイズする、という役割分担です。
これは、エージェント経由で転職活動を進める場合の一般的なスタイルでもあります。職務経歴書はベースとなる1つのフォーマットを丁寧に作り込み、各社向けの調整は想定問答や面接での話し方で対応する、という分担にしておくと、応募社数が多くても対応しやすくなります。
エージェントの添削:コンサル特化ではなかったことが反省点
職務経歴書の添削は、転職エージェントに見てもらっていました。ただし、当時利用していたのはコンサル業界に特化したエージェントではなく、一般的な転職エージェントでした。
そのため、「コンサルの選考でどう見られるか」という観点でのフィードバックは、十分には得られていませんでした。職務経歴書の基本的な書き方や読みやすさについてのアドバイスはもらえたものの、コンサル特有の評価軸を踏まえた添削ではなかった、というのが正直なところです。
振り返ってみると、コンサル業界に特化したエージェントに職務経歴書を見てもらっていれば、「ビジネスインパクト」や「問題→解決策→結果」という構造についても、より精度の高いフィードバックを得られた可能性があると感じています。
まとめ
研究職からコンサルへの職務経歴書の変換ポイントは、研究テーマを技術的な説明としてではなく「ビジネスインパクト」として書き直すこと、そして経験を「問題→解決策→結果」の構造で整理することの2つです。
また、職務経歴書の添削は、できればコンサル業界に特化したエージェントに依頼することをおすすめします。一般的なエージェントでは、コンサル選考特有の評価軸に基づいたフィードバックを得にくい、というのが実体験からの反省点です。
今回の反省点である「コンサル特化エージェントに見てもらえばよかった」を踏まえると、まずは職務経歴書を一度見てもらい、コンサル視点でどう評価されるかを聞いてみるだけでも収穫があります。「MyVision」では転職を決めていない段階からでも、職務経歴書の添削を無料で相談できます。


コメント