コンサルがPoC開発でPythonを書く理由【手触り感という最強の武器】

コンサルなのに、なぜPoC開発でPythonのコードを書くのか――そう思う方も多いはずです。双子育児中・コンサル歴数年の筆者は、AIエージェント開発や予測モデル構築などのPoC開発を自分で担当してきました。この記事を読むと、コードを書く「手触り感」が提案の精度やエンジニアとの会話にどう活きるのかがわかります。

PoC開発で関わってきたPython開発:エージェント開発から予測モデルまで

これまで関わってきたPoC開発は、いくつかのパターンに分かれます。

1つは、業務ワークフローを自動化するAIエージェントの開発です。決められた手順で進む業務プロセスを、AIエージェントに代替させるという内容です。もう1つは、カスタマーサポート向けのAIエージェント開発で、問い合わせ対応を支援する仕組みを構築するものです。

加えて、ヘルスケア領域での予測モデル開発や、製造業向けのシミュレーションモデル作成にも携わってきました。いずれもPythonを用いた開発で、機械学習の手法を活用するプロジェクトが中心です。

コンサルの提案は「設計書」、エンジニアとの会話はそこから始まる

開発の現場では、設計書をベースにエンジニアと会話を進めるのが基本です。「何を、どういう構造で実装するか」を設計書として明確にしておけば、その後のエンジニアとのやり取りはスムーズに進みます。

コンサルとして提案を行う際も、この感覚はそのまま活きています。提案内容を「設計書」のように明確な構造で示せるかどうかで、その後の実装フェーズでのコミュニケーションの質が大きく変わることを、自分自身が開発を担っていた経験から実感しています。

筆者の場合、提案する側であると同時に、実際にPython開発を担当するエンジニアでもあった場面が多くありました。そのため、提案内容が実装の現場でどう受け取られるかを、自分自身の経験として理解できているという点は、1つの強みになっていると感じています。

「手触り感」が活きた場面:クライアントのデータ・ドキュメントの煩雑さ

PoC開発を実際に進める中で、最も実感を持ってつまずいたのは、クライアント側のデータやドキュメントの状態でした。

具体的には、カスタマーサポート向けのAIエージェントを開発したプロジェクトで、コンタクトセンターの対応ノウハウが、形式化されたドキュメントとしてほとんど残っていないという状況に直面しました。サポート担当者の経験・肌感覚に依存している部分が大きく、マニュアルも不十分な状態だったため、AIエージェントとして組み立てる前提となる「対応の型」自体が言語化されていませんでした。

そのため、開発に着手する以前に、まずはこの「言語化」から始める必要がありました。コードを書くどころではなく、サポート担当者の対応パターンを整理し、AIエージェントが参照できる形に落とし込む作業が、プロジェクトの大部分の時間を占める結果になりました。これは、提案書の段階では見えてこない部分です。実際に手を動かして開発を進めることで、「クライアントのデータ・ドキュメントの状態によって、開発の負荷が大きく変わる」ということを、肌感覚として理解できるようになりました。

この「手触り感」があることで、提案の段階から「このクライアントの場合、データ整備にどれくらいの工数がかかりそうか」をある程度見積もった上で、スケジュールや提案内容を組み立てられるようになったと感じています。コードを書いた経験がなければ、こうした見積もりの精度は上がらなかったはずです。

まとめ

コンサルとしてPoC開発に関わる中で、業務ワークフローのエージェント開発、カスタマーサポート向けAIエージェント、ヘルスケアの予測モデル、製造業のシミュレーションモデルなど、Pythonを使った様々な開発を担当してきました。

設計書をベースにエンジニアと会話する経験は、コンサルとしての提案の組み立て方にも活きています。また、実際に開発を進める中で実感したクライアント側のデータ・ドキュメントの煩雑さは、提案段階での工数見積もりの精度を上げる「手触り感」につながっています。

コンサルであっても、コードを書く経験を持つことは、提案の精度やエンジニアとのコミュニケーションの質に直接影響します。特にAI・データ活用が前提になりつつある今、Pythonの基礎を学んでおくことは、コンサルにとっても大きな武器になると感じています。

筆者自身、Pythonは独学で本格的に身につけたわけではなく、オンライン講座を受けながら、実際に手を動かして試行錯誤する形で習得していきました。理論を学ぶだけでなく、実際に手を動かしながら学べる講座は、コンサルがPythonを学ぶ上でも有効な選択肢だと感じています。「AI Agent Camp」のような、Claude Code・Cursor・Codexに対応した環境構築不要のAIエージェント開発講座であれば、こうしたhands-on形式での学習を進めやすいはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました