理系出身者がコンサルで評価されるポイントと意外な弱点

「理系・研究職出身は、コンサルで通用するのだろうか」と不安に思っている方は多いはずです。コンサル歴数年・双子育児中の筆者も、メーカーの研究職からコンサルへ転職した一人です。この記事では、実際にコンサルで働いてみて感じた、理系出身者が評価されるポイントと、逆に苦手意識を持ちやすいポイントを整理します。

理系・研究職出身が評価されるポイント:分析からロジックを組み立てる力

理系・研究職出身者がコンサルで評価されやすいのは、「分析を通じてロジックを組み立てる力」です。

研究職の仕事は、実験を行い、その結果がどうだったか、そしてなぜそのような結果になったのかを、機器分析なども含めて検証し、ロジックを埋めていく作業の連続です。この「結果から原因を遡り、論理を組み立てる」というプロセスは、コンサルの分析業務と本質的に近いものがあります。

つまり、扱う対象が研究テーマかビジネス課題かが違うだけで、「情報を集め、分析し、ロジックを構築する」という仕事の進め方そのものは、理系・研究職出身者にとって馴染みのあるものだと感じています。

具体的な仕事の場面で言うと、「エビデンスを取得する」という作業がまさにこれにあたります。コンサルの仕事では、自分の仮説や考えに対して、「なぜそう考えたのか」「それは本当に正しいのか」を、様々な角度からエビデンスを集めて検証し、ロジックとして組み立てていく作業が中心になります。

この「仮説に対してエビデンスを集め、検証し、ロジックを組み立てる」という一連の流れは、コンサルの仕事の中でも特に重要視される部分です。研究職時代に、実験結果に対して様々な分析データからその原因を裏付けていた経験は、この場面で直接的に活きていると感じています。

一方で文系出身者が向いていると感じるポイント:言語化とコミュニケーション

逆に、文系出身者の方が向いていると感じるのは、言語化能力とコミュニケーション能力です。

具体的には、文章の導入部分のシャープさや、論理的でありながら読みやすい文章の組み立て方です。コンサルの仕事では、分析結果をクライアントに伝えるための資料作成やコミュニケーションが欠かせません。この「伝える」部分において、文系出身者の方が一日の長があると感じる場面が多くありました。

筆者自身、理系出身であることもあり、もともと国語的な部分には苦手意識がありました。分析やロジックの組み立てには自信があっても、それを簡潔で読みやすい文章として表現する部分では、文系出身の同僚から学ぶことが多くありました。

例えば、同じ分析結果を報告する場合でも、文系出身の同僚が作成した資料は、結論に至るまでの文章の流れが滑らかで、読み手が迷うことなく理解できる構成になっていることが多いと感じます。理系出身者は、つい情報を網羅的に詰め込みがちですが、文系出身者は「何を削るか」「どの順番で見せるか」の判断が自然にできている印象があります。こうした資料の作り方は、見て学ぶ部分が大きいと感じています。

まとめると:分析・ロジックは理系、言語化・伝達は文系が強み

整理すると、理系・研究職出身者は「分析してロジックを組み立てる」部分で強みを発揮しやすく、文系出身者は「文章のシャープさや伝え方」の部分で強みを発揮しやすい、というのが実感です。

どちらの強みも、経験とやり方次第で埋められる

最後に強調しておきたいのは、これらの強み・弱みは固定的なものではなく、経験ややり方次第で十分に埋められるギャップだということです。

理系出身者であっても、文章を書く機会を増やし、フィードバックを受けながら改善を重ねれば、言語化やコミュニケーションのスキルは伸ばせます。同様に、文系出身者であっても、分析やロジックの組み立て方は、型を学んで実践を重ねることで身についていきます。

「自分は理系だから言語化が苦手で向いていないのではないか」と不安に思う必要はありません。出身分野による得意・不得意の傾向はあるものの、それは努力次第で埋められる範囲のものだと考えています。

まとめ

理系・研究職出身者は、研究で培った「分析からロジックを組み立てる力」がコンサルの仕事と親和性が高く、評価されやすいポイントです。一方で、文章のシャープさや伝え方といった言語化・コミュニケーションの面では、文系出身者の方が強みを持ちやすいと感じています。

ただし、こうした強み・弱みの差は、出身分野によって決定づけられるものではなく、経験とやり方次第で十分に埋められるものです。理系出身でコンサルを目指す方は、分析力という土台を活かしつつ、言語化・伝達のスキルを意識的に磨いていくことをおすすめします。

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