未経験コンサル転職後の年収はどう変化したか|5年目までのリアル

未経験でコンサルへ転職した場合、「その後の年収はどう変化していくのか」が気になる方は多いはずです。以前の記事では、転職時の年収交渉について「最低ラインぎりぎりで、サインオンボーナスでの帳尻合わせだった」という実体験を紹介しました。この記事では、転職後の年収がその後どのように変化していったのかを解説します。

転職時:年収維持が精一杯だった

以前の記事で紹介した通り、転職時の年収は「現職とほぼ同水準を維持できれば良い」というラインでの決着でした。未経験での転職という事情もあり、年収が大きく上がるということはありませんでした。

その後:昇進ごとに年収は増加傾向

転職後については、昇進のタイミングごとに、年収はそれなりに上がっていきました。1回の昇進あたりの伸び幅は、おおよそ100万円程度というイメージです。増減で見れば、一貫して増加傾向にあります。

昇進のペースについては、一般的にコンサルティングファームの昇進スピードは事業会社と比較して速いとされており、成果主義が徹底されているため年次よりもパフォーマンスが昇進を左右し、総合系ファームではマネージャーまで7〜10年程度が一般的とされています。筆者自身の昇進ペースも、特別に早いわけでも遅いわけでもなく、こうした一般的なペース感の中で、人並みに昇進してきたという感覚です。

年収は「グレードが変わらなければ変わらない」:実力主義というJTCとの違い

ここで意識しておきたいのは、コンサルでは基本的に、グレード(職位)が変わらない限り、年収も大きくは変わらないということです。年収を上げていくためには、昇進していくこと自体が前提になります。

そのため、未経験でコンサルに飛び込む方には、「年収面で焦らなくていい」というよりも、「自分はコンサルとしてどう昇進し、どんなキャリアパスを描いていきたいか」を意識することの方が重要だと感じています。コンサルティングファームに所属する人たちは、もともと昇進意欲が高い人が多い環境です。そうした環境に身を置く以上、自分自身も「スキルをつけて昇進していきたい」という意欲を持つことが大切になります。

また、JTC(日本の伝統的な大企業)では、ある程度のレベルまでは、年次とともに皆が同じように緩やかに昇進していく構造が一般的です。一方コンサルは、プロジェクトごとに発揮したバリューに対してきちんと評価される、実力主義の世界です。この「徐々に皆が同じように上がっていく」構造との違いは、未経験でコンサルに入る前に、理解しておいた方がよい点だと思います。

筆者自身が描いているキャリアパス

参考までに、筆者自身が現時点で意識しているキャリアパスについても触れておきます。

今はコンサルとして昇進を重ねながら、ビジネスを自分自身で生み出していくスキルを身につけていくことを意識しています。その上で、将来的には事業会社のCxOや事業部長といったポジションで、事業会社へ転職することも視野に入れています。

つまり、コンサルでの経験を「最終的なゴール」としてではなく、「事業を動かす側に立つためのスキルを磨く期間」として捉えている、ということです。年収面の変化も、こうしたキャリアパスの中での1つの結果として見ています。

前職と比べて:同じグレード感でも「ベース」自体が違う

もう1つ実感しているのは、前職(メーカーの研究職)と比べて、同じ役職・グレード感であっても、年収のベース自体が違うということです。

前職はいわゆるJTC(日本の伝統的な大企業)で、年功序列の中での年収アップは、決して大きなものではありませんでした。一方コンサルでは、自分が昇進した結果としての年収アップだけでなく、コンサル業界自体の平均給与の水準そのものが高いということも、大きく影響していると感じています。

つまり、「前職で同じように昇進していたら、これくらいの年収だったはず」というラインと比べても、現在の年収は、コンサルへの転職によって明確に上回っている、という実感があります。

まとめ

未経験コンサル転職後の年収は、転職時点では「維持が精一杯」というスタートでしたが、その後は昇進1回あたり100万円程度のペースで増加していき、全体としては増加傾向で推移しています。昇進のペース自体は、一般的なコンサル業界のペース感の中で、人並みに進んでいるという感覚です。

また、前職と同じ役職・グレード感であっても、年収のベース自体がコンサルの方が高いと実感しています。これは自身の昇進による効果に加えて、コンサル業界自体の給与水準の高さによるものだと考えられます。

年収面で大切なのは、「焦らなくていい」というよりも、グレードが変わらなければ年収も変わらないという実力主義の構造を理解し、自分自身がコンサルとしてどう昇進し、どんなキャリアパスを描きたいかを意識することです。JTCのように年次で緩やかに昇進していく構造とは異なる、という点を踏まえて転職に臨むことをおすすめします。

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